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異国の武者鎧
ぼくは博物館や、民族資料館を訪ねるのが大好き。
知的好奇心を満足させてもらえるし、
思いがけないものが展示されていると、もう一日中happy。
でもたまに、とっても?ものに出合ってしまうことがあるんだ。
今回は、バルト三国の一番南の国リトアニアが舞台です。

トラカイは、首都ヴィリニュスの郊外に位置する、
森と湖に浮かぶ古城のある、風光明媚な土地。
トラカイ城の近くに、カライメという地域がある。
少数民族であるカライメという人々が、
ここで暮らしているのだ。
写真はカライメ族の「三つ窓」が特徴の伝統的家屋。
カライメ族はもともと、
クリミア半島に住んでいたトルコ語系の民族であった。
一説には、7世紀から12世紀にロシア南部、
カスピ海から黒海沿岸にまで版図のあった、
「ハザール王国」の末裔であるともいう。
カライメ族は15世紀に、
ここトラカイに傭兵集団として連れて来られた。
では、トラカイにあるカライメ民族博物館に入ってみよう。
館内には、彼らの使っていた家財道具や
民族衣装が飾られている。
反対側の展示スペースには、
傭兵集団であったカライメ族の
使っていた武具類が飾ってある。
サーベルやモーニングスターみたいなものまである。
おっ、これは彼らの着用していた「鎧」だね。

ん?んんんんん??
こ、これは!!どこかで見たような、見慣れたものの様な。
もう少し、アーップ。

これって、どーみても、「日本の武者鎧」ジャン!!
こんな、形状の「鎧」世界のどこを探しても、
日本の侍しか身に着けてけてないっての。
な、なぜカライメ族がこれを身に着けたことに
なっているんだろうか?
略奪品か?
はたまた、交易で交換したものなんだろうか?
そう言えば、
「ハザール王国」は
12世紀にモンゴル帝国に滅ぼされている。
モンゴル・・・?
はっ、もしや「義経伝説」がなにか関係あるのか?
これは、飛躍しすぎか・・しかし歴史の謎だ。

僕は鎧に関して、詳しくないので、時代的にこの形状の鎧が、
どのあたりのものかわからない。
でも、すくなくとも、鎌倉時代か、
戦国時代のもののような気がする

上の写真の弓なんかが、
時代を特定する大きなヒントになるような気がする。
それに、兜の烏帽子のような形状。
下は篭手のアップ写真。

それにしても、この鎧を着られた人たちは、
かなり小柄であっただろう。
色々調べたのだけれど、
この鎧に関しては結局わからず仕舞い。
もし、日本の鎧に関して詳しい人がいましたら、一報ください。
なにか、わかったらこのプログで発表していきます。
むう、異国にある「武者鎧」。
なんとロマンをかきたてる一品だろうか。
知的好奇心を満足させてもらえるし、
思いがけないものが展示されていると、もう一日中happy。
でもたまに、とっても?ものに出合ってしまうことがあるんだ。
今回は、バルト三国の一番南の国リトアニアが舞台です。

トラカイは、首都ヴィリニュスの郊外に位置する、
森と湖に浮かぶ古城のある、風光明媚な土地。
トラカイ城の近くに、カライメという地域がある。
少数民族であるカライメという人々が、
ここで暮らしているのだ。
写真はカライメ族の「三つ窓」が特徴の伝統的家屋。
カライメ族はもともと、
クリミア半島に住んでいたトルコ語系の民族であった。
一説には、7世紀から12世紀にロシア南部、
カスピ海から黒海沿岸にまで版図のあった、
「ハザール王国」の末裔であるともいう。
カライメ族は15世紀に、
ここトラカイに傭兵集団として連れて来られた。
では、トラカイにあるカライメ民族博物館に入ってみよう。
館内には、彼らの使っていた家財道具や
民族衣装が飾られている。
反対側の展示スペースには、
傭兵集団であったカライメ族の
使っていた武具類が飾ってある。
サーベルやモーニングスターみたいなものまである。
おっ、これは彼らの着用していた「鎧」だね。

ん?んんんんん??
こ、これは!!どこかで見たような、見慣れたものの様な。
もう少し、アーップ。

これって、どーみても、「日本の武者鎧」ジャン!!
こんな、形状の「鎧」世界のどこを探しても、
日本の侍しか身に着けてけてないっての。
な、なぜカライメ族がこれを身に着けたことに
なっているんだろうか?
略奪品か?
はたまた、交易で交換したものなんだろうか?
そう言えば、
「ハザール王国」は
12世紀にモンゴル帝国に滅ぼされている。
モンゴル・・・?
はっ、もしや「義経伝説」がなにか関係あるのか?
これは、飛躍しすぎか・・しかし歴史の謎だ。

僕は鎧に関して、詳しくないので、時代的にこの形状の鎧が、
どのあたりのものかわからない。
でも、すくなくとも、鎌倉時代か、
戦国時代のもののような気がする

上の写真の弓なんかが、
時代を特定する大きなヒントになるような気がする。
それに、兜の烏帽子のような形状。
下は篭手のアップ写真。

それにしても、この鎧を着られた人たちは、
かなり小柄であっただろう。
色々調べたのだけれど、
この鎧に関しては結局わからず仕舞い。
もし、日本の鎧に関して詳しい人がいましたら、一報ください。
なにか、わかったらこのプログで発表していきます。
むう、異国にある「武者鎧」。
なんとロマンをかきたてる一品だろうか。
・・・に御用心!!
僕は芝生の上で大の字になって、
グースカ・プースカ寝ている。
風・・?
風吹いてんな・・。
そよぐ風が前髪を揺らすのを、かすかに感じる。
ツンツン・・ツン・・ツンツン。
足・・今度は太股の辺りがこそばゆい。
誰?
太股に触れているのは?
眠いんだよう、そっとしておいてくれよう。
覚醒しかかった意識の隅で、ソローリ、
そろーりと人の気配が頭の上の方に、
移動していくのが感じられる。
なにやら頭の上のほうで、ガサゴソやっている感じだ。
<なんなんだよもう!!眠いんだからそっとしといてくれ!!>
まぶたを開けるのもめんどくさい・・・。
そう、感じる一方、心の中で警報が鳴っている。
<マズいぞ早く眼を覚ませ!!>
眠りに陥りそうになる意識を強引に覚醒させる。
うっすらまぶたを開くと、目の前に人がいる。
女性・・?
赤ちゃんを背負っているようだけど・・??
ぼんやりして、ニジンデイタ視界がだんだんハッキリしてきた。
驚いている。
まるで、不意に背中を叩かれて
飛び上がってしまったネコのように、振り返った姿勢のまま、
眼を見開いてこっちを見つめていた。
両手に何故か、
バックパックと一眼レフカメラを持っている。
「あー、なにしてはるン?」
たどたどしくも声を掛けてみた。
赤ちゃんを背負った、主婦らしき彼女は、さらに眼を見開き、
口をポカーンと開けている。
「こ、こんなところで寝ていると危ないんだから。
荷物も放りっぱなしだったわよ。」
彼女は両手をバタバタさせながら、やっと口を開いた。
「はい、あなたの荷物!ちゃんと手元に置いときなさいな!!」
そう言って、荷物を僕の胸に押し付けて、
彼女は小走りに駆けていった。
「あのー?」
声を掛けるまもなく、彼女は僕の視界から消え去った。
僕は荷物を胸に抱きながら、しばらく呆然としていた。
そうだよな、こんなところで寝ていたら、
置き引きに一切合財持ってかれても、文句は言えないよな。
うん、あの人の言う通りだ。
さっさとホテルに帰って休むべきだ。
バックパックを背負い、公園の外に向かって歩き始めた。
それにしても、あの女性良い人だったな。
きっと心配で声をかけてくれたに違いない。
そういえば、エストニアで知り合ったG君も、
リーガで自転車盗まれたって言ってたな。
チェーンを切断されて、持ってかれたらしい。
自分も、もっと用心しなければ。
ん?
なんか奇妙な感じだが・・まっいいか!!
細かいことは、気にしない、気にしない。
グースカ・プースカ寝ている。
風・・?
風吹いてんな・・。
そよぐ風が前髪を揺らすのを、かすかに感じる。
ツンツン・・ツン・・ツンツン。
足・・今度は太股の辺りがこそばゆい。
誰?
太股に触れているのは?
眠いんだよう、そっとしておいてくれよう。
覚醒しかかった意識の隅で、ソローリ、
そろーりと人の気配が頭の上の方に、
移動していくのが感じられる。
なにやら頭の上のほうで、ガサゴソやっている感じだ。
<なんなんだよもう!!眠いんだからそっとしといてくれ!!>
まぶたを開けるのもめんどくさい・・・。
そう、感じる一方、心の中で警報が鳴っている。
<マズいぞ早く眼を覚ませ!!>
眠りに陥りそうになる意識を強引に覚醒させる。
うっすらまぶたを開くと、目の前に人がいる。
女性・・?
赤ちゃんを背負っているようだけど・・??
ぼんやりして、ニジンデイタ視界がだんだんハッキリしてきた。
驚いている。
まるで、不意に背中を叩かれて
飛び上がってしまったネコのように、振り返った姿勢のまま、
眼を見開いてこっちを見つめていた。
両手に何故か、
バックパックと一眼レフカメラを持っている。
「あー、なにしてはるン?」
たどたどしくも声を掛けてみた。
赤ちゃんを背負った、主婦らしき彼女は、さらに眼を見開き、
口をポカーンと開けている。
「こ、こんなところで寝ていると危ないんだから。
荷物も放りっぱなしだったわよ。」
彼女は両手をバタバタさせながら、やっと口を開いた。
「はい、あなたの荷物!ちゃんと手元に置いときなさいな!!」
そう言って、荷物を僕の胸に押し付けて、
彼女は小走りに駆けていった。
「あのー?」
声を掛けるまもなく、彼女は僕の視界から消え去った。
僕は荷物を胸に抱きながら、しばらく呆然としていた。
そうだよな、こんなところで寝ていたら、
置き引きに一切合財持ってかれても、文句は言えないよな。
うん、あの人の言う通りだ。
さっさとホテルに帰って休むべきだ。
バックパックを背負い、公園の外に向かって歩き始めた。
それにしても、あの女性良い人だったな。
きっと心配で声をかけてくれたに違いない。
そういえば、エストニアで知り合ったG君も、
リーガで自転車盗まれたって言ってたな。
チェーンを切断されて、持ってかれたらしい。
自分も、もっと用心しなければ。
ん?
なんか奇妙な感じだが・・まっいいか!!
細かいことは、気にしない、気にしない。
風の眠り
眠い・・とてつもなく眠い。
太陽は中天に黄色くギラギラと輝いていて、
時差ボケの自分にはとてもウラメシイ存在と化している。
時差ボケ・・・そう僕は時差ボケにひどく弱い体質なのだ。
たから、突然にゃむい、でなくて眠くなってしまうンだ。
リーガの街中を首をリビング・デットみたいに、
右に傾げながらふらふらと歩く。
夢遊病者みたいだな・・まるで。
昨晩穴に落ちた時の傷は、
日本から持参したマキロンをシュパーと吹きかけ、
四角くて、少し大きめのバンソコウを貼って済ませてある。
一応保険には入ってるけどさサ、
病院行って色々説明すんのってメンドイじゃない?
はきりいって、込みいったこと説明出来るほど、
ラトヴィア語も英語だって喋れるワケではない。
それに、ホテルのベットで、ノドをごろごろ鳴らしてたら出血は止まったし。
自然治癒・って・・やつ・・・ZZzzzz・Z・・?
いかん、歩きながら寝ちまった。
キズはたまにズキリと痛むが、そんなことはどうでも良い。
この睡魔をなんとかしなければ!!
寝床のあるホテルに帰るには、まだズイブン距離がある。
かといって、こんなことでタクシーを使うのは、バカらしいし。
それに、今の僕だったら、
ボリ放題というか言われるままに、
いくらでも払ってしまい・しまい・・しま・・・
シマウマ?
アー、違うだろ、チクショウ眠りたいよう。
電池が切れる寸前の電化製品みたいに、
意識がトビかかっている。
頭をフリ振りしながら、なんとかシャキッとしょうとした。
駄目だ、とにかく少しでも眠って、
意識をハッキリ・シャッキリさせよう、
このままではマジに危ないゼ。
緊急避難的に眠れる場所を、
霞がかかったような意識のなかで、必死に探す。
大通りから、広い交差点に出た。
リーガの街は、気持ち碁盤の目のようになっているので、
自分がどこにいるのかわかりづらい。
右のほうに、公園らしき場所がある。
なんとかあそこまで、たどり着こう。
フラフラ蛇行しながら、
公園に向かっておぼつかない足取りで歩く。
公園に入ると、そこは一面緑の芝生だった。
思ったより、広い。
「うワーイ」
芝生に向かってダイビングする。
芝生は少し湿ってはいたが、ホカホカしてとても暖かい。
深い、深い、
海の底に引きずりこまれるように眠気が襲ってきた。
気持ちいいゼ。
モウスベテガドウデモイイ。
一眼レフカメラと、バックパックをそこらに放り投げる。
あっというまに、意識を失う。
僕は、現実を離れ、夢もみないような深い眠りの中にいた。
次回へ・・つづく
太陽は中天に黄色くギラギラと輝いていて、
時差ボケの自分にはとてもウラメシイ存在と化している。
時差ボケ・・・そう僕は時差ボケにひどく弱い体質なのだ。
たから、突然にゃむい、でなくて眠くなってしまうンだ。
リーガの街中を首をリビング・デットみたいに、
右に傾げながらふらふらと歩く。
夢遊病者みたいだな・・まるで。
昨晩穴に落ちた時の傷は、
日本から持参したマキロンをシュパーと吹きかけ、
四角くて、少し大きめのバンソコウを貼って済ませてある。
一応保険には入ってるけどさサ、
病院行って色々説明すんのってメンドイじゃない?
はきりいって、込みいったこと説明出来るほど、
ラトヴィア語も英語だって喋れるワケではない。
それに、ホテルのベットで、ノドをごろごろ鳴らしてたら出血は止まったし。
自然治癒・って・・やつ・・・ZZzzzz・Z・・?
いかん、歩きながら寝ちまった。
キズはたまにズキリと痛むが、そんなことはどうでも良い。
この睡魔をなんとかしなければ!!
寝床のあるホテルに帰るには、まだズイブン距離がある。
かといって、こんなことでタクシーを使うのは、バカらしいし。
それに、今の僕だったら、
ボリ放題というか言われるままに、
いくらでも払ってしまい・しまい・・しま・・・
シマウマ?
アー、違うだろ、チクショウ眠りたいよう。
電池が切れる寸前の電化製品みたいに、
意識がトビかかっている。
頭をフリ振りしながら、なんとかシャキッとしょうとした。
駄目だ、とにかく少しでも眠って、
意識をハッキリ・シャッキリさせよう、
このままではマジに危ないゼ。
緊急避難的に眠れる場所を、
霞がかかったような意識のなかで、必死に探す。
大通りから、広い交差点に出た。
リーガの街は、気持ち碁盤の目のようになっているので、
自分がどこにいるのかわかりづらい。
右のほうに、公園らしき場所がある。
なんとかあそこまで、たどり着こう。
フラフラ蛇行しながら、
公園に向かっておぼつかない足取りで歩く。
公園に入ると、そこは一面緑の芝生だった。
思ったより、広い。
「うワーイ」
芝生に向かってダイビングする。
芝生は少し湿ってはいたが、ホカホカしてとても暖かい。
深い、深い、
海の底に引きずりこまれるように眠気が襲ってきた。
気持ちいいゼ。
モウスベテガドウデモイイ。
一眼レフカメラと、バックパックをそこらに放り投げる。
あっというまに、意識を失う。
僕は、現実を離れ、夢もみないような深い眠りの中にいた。
次回へ・・つづく
一寸先は闇の中
ジョンさんと別れた後、
僕はトボトボとリーガの街を歩いていた。
外はすっかり闇の中。
今は23時過ぎで、おもてを歩いている人も殆どいない。
口の中にコッテリして濃厚な、
肉汁の味が残っている。
食べるつもりは無かったのだが、ジョンさんの旺盛な食欲と、
見事な食べっぷりを見て、
ついつい自分もケパブを注文してしまった。
ウマカッタ、結果的には大満足だ。ウム。
お腹も満たされたし、こんな時間だから、
後はホテルに帰って寝るだけだな。
次の一歩を踏み出そうとした瞬間、地面が消えた。
エッ!!
ドゴッ
ゴッ
ドスン
↓
↓
↓
イタイ・いたい・・頭が痛いっ。
ズキンとする痛みとともに、
モウロウとしながらも意識を取り戻した。
真っ暗な闇の中にいる。
なんだコレ、どうなっちまったんだ。
罠?
もしかして、何かのトラップに引っかかったのか?・?
僕はワナにかかった草食動物のように、怯えて身構えた。
何も起こらなかった。
ただ、車が近くを通る音と、
通り過ぎる時の振動を感じるだけ。
ズキズキする頭を押さえながら、上を見上げる。
頭のすぐ上は歩道のようだ。
人がスッポリ入るくらいの穴ではあるが、
思ったより深くはないようだ。
なんとか這い上がれそうだ。
頭がズキズキ痛む位で、どこも折れたりしてはいない。
手と足は普通に動く。
穴の淵を両手で掴んで、力まかせに体を引っ張り上げる。
う、ウウウー。
何とか穴から這い上がった。
当たりを見回す。
人っ子ひとりいない街の様子は、何も変わってはいない。
その場にしゃがみこんで、ズキズキする額に手を当てる。
ヌルヌルしている。
穴に落ちたときに、額を打って、少し出血したみたいだ。
「ヒデエ、なんでこんな目にあわなきゃならないんだ・・」
自分はこんな軽傷で済んで、
悪い頭がもっと悪くなるだけかもしれないが、
打ちどころが良くないと、意識不明重態って
ことにもなりかねん。
そういえば、昼間この辺りは
道路工事かなんかしていたことを思い出す。
つまり、この歩道は工事の途中で、穴は開いてんだけど、
そのまま放置したってこと・・?
それにしては、防護柵というか、
工事現場に置いてある、
カラーコーンも何にも置いてなかったぞ。
予告看板も見かけなかった。
それとも、工事の後に陥没したのか?
不覚!!
ここは、我が故郷日本ではない!!
日本の常識で考えてはいけなかったのだ。
現にこのダム・シットなトラップ(?)に、
引っかかってるのは、自分だけではないか。
多分、地元の人は、こういうことが日常化しているので、
酔っ払っていようが、なんだろうが、
意識的に避けて歩いているのだろう。
誰も悪くなんかない。
油断した自分が一番間抜けなのだ。
「HAHAHAHAH・・」
笑った。
自戒と自嘲を込めて夜の闇のなかで、
ひとり座り込み、穴の底を見つめながら笑い続けた。
僕はトボトボとリーガの街を歩いていた。
外はすっかり闇の中。
今は23時過ぎで、おもてを歩いている人も殆どいない。
口の中にコッテリして濃厚な、
肉汁の味が残っている。
食べるつもりは無かったのだが、ジョンさんの旺盛な食欲と、
見事な食べっぷりを見て、
ついつい自分もケパブを注文してしまった。
ウマカッタ、結果的には大満足だ。ウム。
お腹も満たされたし、こんな時間だから、
後はホテルに帰って寝るだけだな。
次の一歩を踏み出そうとした瞬間、地面が消えた。
エッ!!
ドゴッ
ゴッ
ドスン
↓
↓
↓
イタイ・いたい・・頭が痛いっ。
ズキンとする痛みとともに、
モウロウとしながらも意識を取り戻した。
真っ暗な闇の中にいる。
なんだコレ、どうなっちまったんだ。
罠?
もしかして、何かのトラップに引っかかったのか?・?
僕はワナにかかった草食動物のように、怯えて身構えた。
何も起こらなかった。
ただ、車が近くを通る音と、
通り過ぎる時の振動を感じるだけ。
ズキズキする頭を押さえながら、上を見上げる。
頭のすぐ上は歩道のようだ。
人がスッポリ入るくらいの穴ではあるが、
思ったより深くはないようだ。
なんとか這い上がれそうだ。
頭がズキズキ痛む位で、どこも折れたりしてはいない。
手と足は普通に動く。
穴の淵を両手で掴んで、力まかせに体を引っ張り上げる。
う、ウウウー。
何とか穴から這い上がった。
当たりを見回す。
人っ子ひとりいない街の様子は、何も変わってはいない。
その場にしゃがみこんで、ズキズキする額に手を当てる。
ヌルヌルしている。
穴に落ちたときに、額を打って、少し出血したみたいだ。
「ヒデエ、なんでこんな目にあわなきゃならないんだ・・」
自分はこんな軽傷で済んで、
悪い頭がもっと悪くなるだけかもしれないが、
打ちどころが良くないと、意識不明重態って
ことにもなりかねん。
そういえば、昼間この辺りは
道路工事かなんかしていたことを思い出す。
つまり、この歩道は工事の途中で、穴は開いてんだけど、
そのまま放置したってこと・・?
それにしては、防護柵というか、
工事現場に置いてある、
カラーコーンも何にも置いてなかったぞ。
予告看板も見かけなかった。
それとも、工事の後に陥没したのか?
不覚!!
ここは、我が故郷日本ではない!!
日本の常識で考えてはいけなかったのだ。
現にこのダム・シットなトラップ(?)に、
引っかかってるのは、自分だけではないか。
多分、地元の人は、こういうことが日常化しているので、
酔っ払っていようが、なんだろうが、
意識的に避けて歩いているのだろう。
誰も悪くなんかない。
油断した自分が一番間抜けなのだ。
「HAHAHAHAH・・」
笑った。
自戒と自嘲を込めて夜の闇のなかで、
ひとり座り込み、穴の底を見つめながら笑い続けた。
ドちて坊やの夜
女王陛下の国からやって来た男は、クワッと目を見開いた。
『街を歩いていると、異様に目に付くものがある。
ジュースや缶コーヒーの自動販売機が、
そこかしこにあるではないか。
10メートルも歩かないうちにだ』
ジョンさんはテーブルに両手をついて、
ボクの方へ身を乗り出しながら続ける。
『アッチにもコッチにもソコにもある!!
あれは一体どういうことなんだね?私は君に尋ねる』
何でだ?
何でだ?
何でだ?
こっちが聞きたいっスよ。
普段当たり前のようにあるものに、
疑問なんか湧かないっつーの。
確かにロンドンでは、
自動販売機なんか殆ど見かけなかったな。
『日本人は老若男女問わず、
缶コーヒーやジュースが好きなんです』と、答えようとしたが、
ジョンさんはきっと納得しないだろう。
『日本人、特に都会に住む人は忙しい人が多いんです。
ランチに10分もかけられない人もいる。
だから、手軽に水分補給出来る自動販売機が、
あちら、こちらにあると便利なんですよ』
自分でも、いい加減な答えだと思う。
『そういう・・ものかね?』
ジョンさんは訝しげな表情をしている。
ボクは、あいまいな微笑みを浮かべながら答える。
『ええ、そうです』
ボクは、グラスに残ったビールを胃に流し込む。
ジョンさんの巨躯が小刻みに震え始めた。
『ところで、僕はもうお腹がすいてきたよ。
場所を変えないかい。
そうだな、ドルネ・ケバブが食べたいな』
『ボクは、あまりお腹が空いてないけれど、
良いですよ、つきあいますよ』
日もとっぷり暮れて、バーの外はもう真っ暗だ。
ジョンさんは、鼻歌をうたいながら上機嫌だ。
きっと、ケバブのことで頭が一杯なのだろう。
豆知識・・「鳥獣戯画」
日本の漫画の始祖は「鳥獣戯画」であるという、説がある。
鳥獣戯画は、誰が書いたものかわからない絵だ。
かの手塚治先生は語る。
「この絵は、お坊さんが小さな子供に、
手なぐさみで書いたものだと思うんですよ」
推測にしかすぎないけれど、
言われてみるとそうかもしれないと感じる。
もしかしたら、「鳥獣戯画」の作者は、
手塚治のような人物だったのかな。
『街を歩いていると、異様に目に付くものがある。
ジュースや缶コーヒーの自動販売機が、
そこかしこにあるではないか。
10メートルも歩かないうちにだ』
ジョンさんはテーブルに両手をついて、
ボクの方へ身を乗り出しながら続ける。
『アッチにもコッチにもソコにもある!!
あれは一体どういうことなんだね?私は君に尋ねる』
何でだ?
何でだ?
何でだ?
こっちが聞きたいっスよ。
普段当たり前のようにあるものに、
疑問なんか湧かないっつーの。
確かにロンドンでは、
自動販売機なんか殆ど見かけなかったな。
『日本人は老若男女問わず、
缶コーヒーやジュースが好きなんです』と、答えようとしたが、
ジョンさんはきっと納得しないだろう。
『日本人、特に都会に住む人は忙しい人が多いんです。
ランチに10分もかけられない人もいる。
だから、手軽に水分補給出来る自動販売機が、
あちら、こちらにあると便利なんですよ』
自分でも、いい加減な答えだと思う。
『そういう・・ものかね?』
ジョンさんは訝しげな表情をしている。
ボクは、あいまいな微笑みを浮かべながら答える。
『ええ、そうです』
ボクは、グラスに残ったビールを胃に流し込む。
ジョンさんの巨躯が小刻みに震え始めた。
『ところで、僕はもうお腹がすいてきたよ。
場所を変えないかい。
そうだな、ドルネ・ケバブが食べたいな』
『ボクは、あまりお腹が空いてないけれど、
良いですよ、つきあいますよ』
日もとっぷり暮れて、バーの外はもう真っ暗だ。
ジョンさんは、鼻歌をうたいながら上機嫌だ。
きっと、ケバブのことで頭が一杯なのだろう。
豆知識・・「鳥獣戯画」
日本の漫画の始祖は「鳥獣戯画」であるという、説がある。
鳥獣戯画は、誰が書いたものかわからない絵だ。
かの手塚治先生は語る。
「この絵は、お坊さんが小さな子供に、
手なぐさみで書いたものだと思うんですよ」
推測にしかすぎないけれど、
言われてみるとそうかもしれないと感じる。
もしかしたら、「鳥獣戯画」の作者は、
手塚治のような人物だったのかな。

